不登校を繰り返す娘に立ち直って欲しい

 不登校を繰り返す娘に立ち直って欲しい

 中学2年の娘は1学期から不登校を繰り返しています。いじめに遭っているかどうかもハッキリ言わないので、不登校の理由が分かりません。そんな娘とどう接していけば良いのでしょうか。

 

 

本日の回答者

(公財)新教育者連盟 教育アドバイザー 公立小学校教師

執行 ひろみ

 

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ある時、Aさんに「あなたは何、学校を休まないの」と聞くと、「学校へ来たら友達と遊べて楽しいから」という返事でした。小学生でも中学生でも学校へ行くと大人以上に友達と過ごせることが楽しいし、心が休まるのではないでしょうか。私自身、職場の学校が大好きで休んだことがありません。退職した今でも再任用として学校に勤めています。

 

さて、不登校を繰り返す娘さんのことを考えた場合、理由がいろいろ考えられます。

 

家庭内の不和…子供に大きく影響します。

朝、起きられない

いじめに遭っている

先生と合わない

病気など


そこで、これをきっかけに親子で成長していこうという決意を持ちましょう。今が『チャンス』と前向きに捉えたらどうでしょうか。子供に学校へ行ってほしい、その気持ちは痛いほどよく分かりますが、これは「生活改善の良いチャンス」だと思っていただけたら幸いです。

 

お母さんは、「そうか、行きたくないんだね」と、子供の言葉を肯定的に受け止めてあげてください。行きたくないという気持ちを親に言えるのは、親子の信頼関係が育っている証拠です。

自分の言った言葉を肯定されると、「行きたくない理由」を言ってくれることもあります。その時は子供の話をうなずきながら傾聴します。一番良くないのが、学校へ行かないことで子供の人格を否定してしまうことです。

 

学校に行かない時には約束を――

「おうちの人は仕事が忙しい。あなたは家にいるわけだから代わりに、家のことをやってね」と約束させます。例えば、食後の食器を洗うこと、洗濯物を干すこと、洗濯物を取り込んでたたむこと等々、家にいるからできることを子供の役割にしましょう。おうちの人が帰ってくるまでに夕食の準備をやってもらうのもよいでしょう。

 

それらを提案し、「やってくれる?」と交渉します。また、お昼ご飯を自分で用意させてください。子供に家のことをやらせるのは、決して悪いことではありません。子供に役割をこなしてもらい、「ありがとう、助かったわ」と伝えることで、子供は自信をつけます。感謝されれば自己肯定感が上がります。こうして家庭の中で人格が認められて、自信がつけばいつかは必ず学校に行くようになります。

 

もう一つ実践していただきたいことがあります。それは早起きです。東京家政大学教授の岡島義先生(睡眠行動科学)は、「子供は大人より光に敏感なので、目覚める 分くらい前に遮光カーテンを開けて、外の光が入るようにするとよいでしょう」とおっしゃっています。人生に無駄なことは一つもありません。色々と試して解決していきましょう。

 

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