世界遺産のことを知りたい
世界遺産のことを知りたい
小学5年生の娘が総合の時間の学習で世界遺産について調べています。そこで、親としてどのように学びを深めたら良いかを教えて下さい。
本日の回答者
執行 ひろみ
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A 私は神々が宿る聖地、熊野市に住んでいます。今年は、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されてから20周年になります。
まずは、クイズを出しますので答えて下さい。
①熊野三山の使いである「ヤタガラス」の特徴は?
A 体が白い
B 足が3本ある
C 目が赤い
答えはBです。諸説ありますが、3本の足はそれぞれ天・地・人を表し、神と自然と人が同じ太陽から生まれた兄弟であることを示しています。
②日本の世界遺産はいくつありますか?
A 10ヵ所以下
B 11~20ヵ所未満
C 20ヵ所以上
答えはCです。世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類に分類され26ヵ所あります。
次に、世界遺産とは?
昭和47年(1972)のユネスコ総会で採択された『世界遺産条約』に基づき、人類共有のかけがえのない財産として「国際的」に保護・保全していくことが義務づけられている「遺跡」や「建造物」、「自然」などのことで、これらを次世代に伝えていこうとするものです。
『紀伊山地の霊場と参詣道』(通称:熊野古道)について
私が住んでいる熊野はどこへ出かけるのも大変不便で時間がかかり辛くなる時がありますが、風光明媚な所です。私はそんな熊野が大好きです。
「紀伊山地は三重県・奈良県・和歌山県にまたがっています。山深い紀伊山地の北側には吉野大峯、北西側に高野山、南側に熊野三山があります。これらの地に、日本古来の自然をおそれうやまい神聖なものと考える神道、6世紀に大陸から伝えられた仏教、その2つが結びついた独特の神仏習合の文化が生まれ育まれました。
これにより、深山での厳しい修業で超自然の力を得て、多くの人々の救済を目指す修験道が生まれました。紀伊山地は、さまざまな信仰の霊場として、千年以上を経て今なお人々の中に息づいています。(『世界の誇る日本の世界遺産』引用)
最後に、日本の世界遺産を学んで私たち大人は何ができるでしょうか。私ができることは、「地元学」として子供たちに熊野古道を伝えていく。ご当地ソング♪この道は神様が宿りたもう熊野路よ……♪の「古道の旅人」を歌い継いでいく等々。
日本には、世界に誇る素晴らしい景観・文化がたくさんあります。将来を担う子供たちのために、先ずは私たちが日本の素晴らしさを学び続けていきましょう。
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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和6年10月号に掲載しています。本記事以外にも「2学期を迎えたら不登校気味の息子」、「学校のレベルについていけない娘」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!
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