日本の文化を娘に伝えたい!
日本の文化を娘に伝えたい!
小学6年生の娘が将来、グローバルな社会に出たとき、日本人として恥ずかしくない人になってほしいと思っています。今後、親として家庭でどのような実践を積んでいけば良いのでしょうか。
本日の回答者
執行 ひろみ
—————————————————————————————-
A 「一服差し上げますから、お楽にどうぞ」と一言添えてからお点前をし、お客様に一碗のお抹茶をお出しする。このシンプルで趣のある茶道を学んでいる時、私は日本人であることを意識します。
「茶道の基本精神は〈和敬清寂〉という言葉で表され、『和やかな心、敬い合う心、清らかな心、動じない心』という 意味があります。
茶道の修練によってその教えを心に刻み、人間として成長しようとする日本独特の道でもあります」(竹田理恵著『教養としての茶道』より)
現在、小中学校で書道は習いますが、茶道の授業はありません。文化展でお茶席があれば、是非、体験していただきたく思います。欧州人は子供の頃から学校で自国の文化を学んでいますから、教養としてしっかりと文化を語れるだけでなく、文化を継承できます。
勿論、日本の小中学校でも教師が真剣に日本の文化を教えていますが、限りがありますので、家庭や社会で日本の伝統文化を学んで欲しいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、家庭で実践できることを紹介します。
一、世界無形文化遺産である和食を作り、感謝して家族で楽しくいただきましょう。
先日、元気がない小学3年生に出会ったので、「朝食は何を食べたの」と問うと、「菓子パン一つ」と返ってきてビックリしました。続いて「おかずは何を食べたの」と聞いたら、「おかずはお父さんの弁当の中に入っている」と言うので、本当に驚いてしまいました。これから成長する小学生の朝食はこれで良いのでしょうか。
大切な体を作るためにバランスの良い食事をして欲しいと思います。
二、日本の伝統的な遊びである、こま・かるた・けん玉・折り紙・囲碁・将棋など手先を使う遊びを楽しみましょう。
最近は、低学年からユーチューブを観たり、ゲームに夢中になったりする子供を多く見かけます。親御さんにとっては楽かも知れませんが、時には家族で百人一首をしたり、折り紙で箱を作ったり、花や虫などを作ったりするのも楽しいですよ。
三、心のクリーニング、お掃除をしましょう。
「お掃除の功徳」は、
1心を無心にさせる 2自分の健康づくりに役立つ 3他人に清潔な環境を与えられる 親が家の掃除をして美しい環境をつくると子供たちはさわやかな気持ちになります。日本独自の掃除文化は、 外国から高く評価されています。親子で掃除の分担をして行うことをお勧めします。 子供たちは学校で掃除をしていますのでとっても上手です。先ずは身近にある、世界に誇る日本文化を 触れさせることです。
——————————————————————–
ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和6年12月号に掲載しています。本記事以外にも「一日中スマホを手放さない中一の娘」、「学習塾での人間関係に悩む息子」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!
『生命の教育』令和6年12月号(411円税込・送料別)を注文する
※「注文商品1」に「【月刊誌】生命の教育」を選択し、コメント欄に「令和6年12月号」とご記入ください。
—————————————————————————————-