お正月を楽しく迎えたい!

 お正月を楽しく迎えたい!

小学5年生の息子は、家庭の授業が大好きで家ではよく手伝いをしてくれています。
そこで、日本の年中行事、特にお正月についてどのように伝えれば良いのでしょうか。

本日の回答者

(公財)新教育者連盟 教育アドバイザー 公立小学校教師

執行 ひろみ

 

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A ♪もういくつねると お正月 お正月には 凧あげて こまをまわして 遊びましょう はやく来い来い お正月♪

〈作詞 東くめ 作曲 瀧廉太郎〉

 

この歌を聞くと自然と心がわくわく嬉しくなってくるのは私だけでしょうか。いや、多くの日本人、日本に住む外国人も同じではないでしょうか。
お正月とは、日本の行事としては最古のもので、6世紀半ばには、すでに存在していたと言われます。もともとは、祖先に感謝し、先祖の霊を祀るものだったのですが、五穀豊穣の神様をお迎えし、その年の豊作を祈るようになったと言われています。

 

「この日宮中では、天皇陛下が朝暗いうちから天地四方の神々に祈りを捧げる四方拝が行われています。お正月行事は神様と一体となる大切な行事です」(「季節のことば」引用)

 

私の実家では、今は亡き父が正月前になると、年神さまをお迎えするための門松を楽しく作っていました。勿論、私も手伝いました。自宅の玄関前を始め、公民館・農協・私が勤務していた小学校などにも作り、大変喜ばれていました。

 

一方、母は正月前になると大忙し。大掃除・餅つき・おせち料理作りを毎年やっていました。私も結婚してからは受け継いだおせち料理作りに精を出しています。

ご存じの通りだと思いますが、おせちのそれぞれの料理には、昔の人々の願いが込められています。

 

・黒豆…まめに(健康で誠実に)暮らせるように。

・数の子…子孫繁栄(子供が代々生まれ、家が続いていくこと)。

・栗きんとん…金きんとんと書き、財産が貯まるように。

・田作り…作物がよくとれるように。

 

先日、子供たちに「お正月の楽しみはなあに」と聞くと、「お年玉」と返ってきました。「私、1万円持っているよ」とにこにこしながら言っていました。せっかくのお正月をもっと有意義に過ごして欲しいなあと切に思います。

 

最後にお正月を楽しく迎えるために。

1 家族みんなで助け合って大掃除をしましょう。すがすがしい気持ちになります。
2 門松・鏡餅・しめ縄・正月の花を飾りましょう。正月らしい室礼を楽しみましょう。
3 初日の出を見に行きましょう。日本では昔から初日の出を特別なものとして見てきました。
4 氏神様にお詣まいりしましょう。氏神様が一番のパワースポットだそうですよ。

 楽しいお正月の思い出はいつまでも心に残る宝になるでしょう。

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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和7年1月号に掲載しています。本記事以外にも「小学3年の息子の学習能力を高めたい」、「ナーバスになっている受験生への接し方は」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!

 

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