2回も万引きを繰り返した小6の娘
2回も万引きを繰り返した小6の娘
本日の回答者
執行 ひろみ
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A 私の親の世代はどこの家も貧しく物がない生活をしていましたので、畑に植えてあるサツマイモやスイカ、野山に実っている柿や栗を取って食べても、誰も叱らなかったそうです。しかし、今の時代は全然違いますね。
万引きは刑法 条の窃盗罪に該当し、10年以下の懲役または 万円以下の罰金 刑に処せられます。 今まで子育てを頑張ってこられた親御 さんにとって再び娘さんが万引きをしたという事実は、とても悲しく悔しい思いをされたことでしょう。
そこで対応策を考えていきましょう。 まずは、娘さんから正直に事の起こりをじっくり聞きだし、再びスーパーに謝りに行きましょう。その時、親の悲しい気持ちをしっかり伝えることが大切です。今後、親の気持ちを考えたら同じ過ちを犯さなくなります。子供は本来、親孝行なので親が喜ぶことをしたいと考えています。
次に品物が作られる過程を子供に話し、物にはすべて価値があることを伝えましょう。
例えば、米菓一つとっても原材料の水稲もち米・植物油脂・食塩・えび・青のり・調味料などが使われ、多くの調理過程があって、美味しいお菓子が出来上がっています。また、一度親子でお菓子作りをされることをお勧めします。なかなか上手くいかないものです。
更に盗癖のある子には、手が汚れたり、手の指がふしくれだつほど何か仕事を手伝わせたり、スポーツや手の汚れる遊びをさせるのもいいと言われます。(谷口雅春先生のご著書『生命の教育』61 ~ 66頁参照)
最後に体験をお話しします。ある小学校で4年生の担任をしていた時のことです。A君が近くのスーパーで万引きをしたという事実をB君が私にそっと教えてくれました。直ぐにA君に話を聞き、そのことをご両親に伝えました。A君はたいへん手先が器用で頭の良い子です。スポーツも大好き、皆から好かれていました。「まさかA君が万引き 」私には信じられませんでした。魔がさしたのでしょうか。A君のご両親は愛情をもって子供を叱り、正しく導き、スーパ゚ーに謝りに行って来たという報告をくれましたので私はほっとしました。
そのA君は、今はお医者さまになり、人のために役立っています。素適な女性と結婚し、子供が生まれたというめでたい話まで情報として入ってきました。
この世の中に失敗しない人間など存在しません。ただし、一度や二度やそれ以上の失敗をしても、くじけてはダメです。大人が子供に失敗体験を話してあげることが人生における宝になるのではないでしょうか。親も子も共に学び成長できる世の中であってほしいものです。
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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和7年2月号に掲載しています。本記事以外にも「娘が学校で人間関係に悩んでいる」、「勉強と部活の両立に悩む中二の息子」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!
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