積極性に欠けるひとり息子を変えたい

 積極性に欠けるひとり息子を変えたい

小学2年のひとり息子は、甘やかされて育ったためか、積極性に欠けています。自ら動こうとせず、いつも誰かに背中を押してもらわないとダメです。積極性を身につけさせる方法はないでしょうか。

 

 

本日の回答者

(公財)新教育者連盟 教育アドバイザー 公立小学校教師

執行 ひろみ

 

 

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Aわたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、とべる小鳥はわたしのように、地面をはやく走れない(中略)すずと、小鳥と、それからわたしみんなちがって、みんないい。詩『わたしと小鳥とすずと』(金子みすゞ)から。

 
人は一人ひとりちがって、みんないいのです。みんな同じだったら面白くありません。

 

さて、小学2年の一人息子さん、親の愛情をたっぷり受けて育ったのでしょう。とっても幸せだと思いますよ。
ここで人格形成について触れたいと思います。3歳くらいに土台が形成され、10歳くらいに確立すると言われています。その期間は特に、親との関係性が深く影響しており、親の関わり方や家庭内の環境は、子供が人格を形成するための要素が多く含まれていると言われます。

 
私自身、親の影響を受けて真面目で努力家に育ちました。その後、真理を学ぶことにより明るく楽しい人になっていき、さらに夫の影響で面白いことが大好きな人となりました。

 
だから、子供さんに「あなたは、積極的になりなさい!!」と言う必要はありません。世界に同じ人はいない大切な存在の息子さんを「必ず良くなる、どんどん良くなる」と言葉に出し、信じてあげてください。
最近、物事を新しい視点から思考する「リフレーミング」と言う言葉がよく使われます。人は一見悪く見えても別の視点から捉
え直すと、よく見えるものです。例えば、

 
・甘えん坊→かわいがられる
・負けず嫌い→向上心がある
・気が弱い→人を大切にする
・消極的な→周りの人を大切にする
・人に厳しい→責任感がある

 
その他にもいっぱいリフレーミング活用例があります。これを活用することで、今までネガティブに捉えていた出来事について、「自身のスキル向上につながる」「今後の大きな経験になる」とポジティブな考え方ができます。それが自分好きにつながります。

 
小2の息子さんの良いところを見つけて伸ばしてあげることにより、自然と積極性が身につきます。


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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和6年5月号に掲載しています。本記事以外にも「人の気持ちを察することができない息子」、「真面目な高校生活を送ってほしい息子」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!


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