入学早々に自信をなくした高校1年の息子

 入学早々に自信をなくした高校1年の息子

息子は受験勉強を頑張って志望校へ進学したのですが、しかし入学してみると、周りが優秀すぎてついていけないと自信をなくしています。成績は下位の方だそうです。どう励ますべきでしょうか。

 

 

本日の回答者

元公立中学校教師

鎌倉 弘行

 

 

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A 息子さんは、中学時代は本当によく頑張ったのですね。きっと、中学時代はトップクラスの成績だったのでしょう。それだけに、今の状況にショックを受けているのですね。では、その原因を探ってみましょう。

 

〇〇高校に合格することが目標、ゴールになっていて、その先は合格してから決めればいいと思ってはいませんでしたか。テストの点数が価値の基準になっていたのではないでしょうか。


息子さんにとっては、初めて味わう挫折の経験でしょう。しかし、これは豊かな人間性を培うための一歩でもあります。人間には、テストでは計れない大きな力が秘められています。温もり、喜び、悲しみ等々は人が人として生きるための、根源的な力だと思います。その力を溢れるほどもてば、社会で有用な人として期待され、周りから必要とされる人となります。

 

 先日、次のような話を聞きました。「結婚することがゴール」になっていると、結婚後はバラ色の生活を思い浮かべ、困難や嫌なことが起きると、こんなはずではなかったと不満が出てくる。「結婚はスタート」だと思っていると、困難や嫌なことも当たり前だと思っているので、乗り越えていくことができる。

 

 息子さんは、今、本当のスタートラインに立ったところです。これからが本当の勉強の始まりです。今こそ名作と言われる本を読んで、人間の幅を広げましょう。また、伝記を読んで偉大な人の生き方に学びましょう。お母さんも一緒に読んで、生き方について語らうのもいいでしょう。そし「あなたは努力家だもの、必ず伸びる。一流の人はみんな努力の天才なの。あなたにもその素質があるから、大丈夫」と、折にふれ話して下さい。


「生命の教育」創始者の谷口雅春先生は、「多くの人たちは困難の中をくぐり抜けることによって、自分を鍛え上げて人生の勝者としたのである。(中略)悲しみと見ゆるもの、不幸と見ゆるもの、それらは悉く悲しみでなく不幸ではなく、吾々の魂に深い味わいを与えてくれる調味剤である」とおっしゃっています。


さあ、これからです。楽しみですね。

 

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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和6年5月号に掲載しています。本記事以外にも「人の気持ちを察することができない息子」、「真面目な高校生活を送ってほしい息子」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!


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