子供をつい大声で 叱ってしまう母親

 

 子供をつい大声で叱ってしまう母親

 

小学2年生の長男と4歳の次男がいます。子供には厳しく接しようという思いから、叱しかるときはつい大声を出してしまいます。もっと優しくするにはどうすれば良いのでしょうか。

 

 

本日の回答者

(公財)新教育者連盟 教育アドバイザー 公立小学校教師

執行 ひろみ

 

 

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現代人は「正しく叱る力」が著しく低下していると言われています。人を育てるためには、「褒ほめる」ばかりではなく、きちんと「り」正しくしてもらうことが必要です。さて、私も子供(教え子)を感情に大声で叱ってしまったことが何度もあります。だから、母親の気持ちがよくわかります。

 

実は、私の友人は幼い頃から母親や近所の人に馬鹿にされて、大声で叱られることが度々でした。彼は昔の小さい頃を思い出すと悲しいことばかり。その結果、自信を失い常に人の顔色ばかり見るようになったそうです。友人の話を聞いていて、私まで悲しく憂鬱な気分になります。

 

次に叱り方について考えていきましょう。

 

一、やってはいけない叱り方のNGパターン。

 

1ダメ出し…何に対しても、ともかく否定ばかりする。
2押しつけ…自分の意見を押しつける。
3決めつけ…根拠もなく思い込む。
4長々とした説教。
5感情的に怒りをぶつける。

 

二、叱る時の三原則(どんな時に叱るのか)。

 

1生命に関わること…危険な行動をした時や自分の命を大切にしなかった時。
2人を傷つけたり、人を馬鹿にした時。
3やるべきことをやらなかった時。

 

以上三点に関わる時には厳しく叱ります。あくまでも相手を嫌いだから叱るのではなく、「あなたを信じ、あなたのことを思っているということを理解してもらうことが大切です。あえてきつく叱って「本当にダメなんだ」ということを覚えさせることは、その子の人生にとって必要なことだと思います。

 

三、上手なり方

 

1子供の目をしっかり見て叱る。
2その場ですぐに叱る。
3叱る理由をはっきり伝えて叱る。

 

最後に、ガミガミと叱るのではなく、神々なる言葉がけをすると優しい人になります。

 

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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和5年10月号に掲載しています。本記事以外にも「遊びと勉強の切り替えができない」、「4歳の子供が読み聞かせを嫌がる」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!

 

 

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