小5から不登校を繰り返す娘

 

  小5から不登校を繰り返す娘

 

 小学6年の娘は、5年生のときから3、4日の不登校を何度も繰り返しています。理由を聞くと「行きたくないから」としか言いません。母親の私は仕事があるので、どうしたらよいか困っています。

 

本日の回答者

元公立中学校教師

鎌倉 弘行

 

 

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5年生の時から3日から4日の不登校を何度も繰り返しているとのことですが、どのくらいの頻度でしょうか。ひと月に1度程度なのか、ひと月に何度もあったり、全く休まないときがあったりしているのかで、状況は変わってくると思います。

 

また、理由を聞くと「行きたくないから」との返事でお母さんもお困りですね。子供が「行きたくないから」と言うときは、言うに言えない何らかの理由があります。言えば誰かの悪口になってしまうと思っているか、誰かを苦しめてしまうと思っているか、或いは自分自身の問題と感じているかなど、言葉にできない(自分の感情を整理できない)思いが心に渦巻いています。大人からみれば些細なことでも、経験の少ない子どもには大きな問題に感じてしまいがちです。

小学校6年生の娘さんでしたら、精神的にも自立への階段を昇り始めている時です。あまり「どうして」とか「何があったの」と訊くことは、なお一層口を開かなくなってしまう可能性があります。

そんな時は「誰だって休みたい時くらいあるわ。お母さんだって休みたい時はあるからね。あなたも気にしなくていいよ」と声をかけてやることもよいでしょう。

私が現役の時に、似たようなお子さんがいました。お母さんに話したのは「お母さんは仕事に行って、たまには友達とお茶でも飲んで、自分の人生を楽しみましょう。帰ってきたら楽しかった話をたくさんして下さい。すると不思議なことがおきますから」ということです。子供は、ひと月もしないうちに登校するようになり、その後怪

我で一日休んだだけでした。

心が人生を決めます。心配しているとその期待に応えるように、心配している事柄がおきてきます。特に母親の気持ちは、すぐに子どもに伝わります。お母さんが楽しそうにしていることが一番です。「○○さんは、神の子です。強くて優しくて明るい、私の大切な宝物」と言い続けましょう。娘さんの本当の姿が表に出てきます。

最後に、娘さんは不登校ではありませんよ。まとめて休んでいるだけで、登校している日数の方が断然多いのですから、不登校の心配はする必要がないと思います。

 

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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和5年12月号に掲載しています。本記事以外にも「悪い友達から抜け出せない中2の息子」、「内気で何事にも消極的な娘」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!

 

 

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