娘2人に家事を手伝ってもらうには

 

  娘2人に家事を手伝ってもらうには

 

中学1年と小学4年の娘がいます。2年前から共働きを始めたので、子供たちに家事を協力してもらいたいのですが、2人とも逃げてしまいます。どうすれば家事に関心を持ってもらえるでしょうか。

 

本日の回答者

(公財)新教育者連盟 教育アドバイザー 公立小学校教師

執行 ひろみ

 

 

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子供は手伝いが大好きです。手伝いをすることにより手先が器用になり、人の役に立つ社会人として成長していきます。相談内容によりますと、子供たちに家事を協力してもらいたいが逃げてしまうのですね。困りましたね。このままでは外での仕事に加え、疲労困憊状態になってしまいます。

 

心の底に親が楽をしたいから、親の都合で「○○をして」それができたら「次は△△をしなさい」と命令していたら、子供は手伝いをする気を失ってしまいます。

しかし、親の考え次第で子供の態度は変わります。

 

勤務校のAさんの事例を紹介します。Aさんは小学校で支援員として、毎日、明るく元気に児童のために休むことなく働いています。また、家庭では3人の母親として、子育てを頑張っています。子供たちが家族の一員としてお互い助け合って幸せな家庭を築きたいという思いから、家族皆で話し合いを持ったそうです。

 

母「お母さんが家のことを全部ひとりでやっていたらどうなるかな」

子「お母さんが疲れて倒れてしまう」

母「そしたら、倒れてしまわないためにはどうしたら良いかな」

子「兄弟みんなで助け合って、自分ができることをしたらいいね」

母「家族の一員として、どんなことができるかな」

子「新聞取り、洗濯物の取り込み、皿運び、ごみ出し……」

母「どんな風にしたら楽しくできるかな」

子「ホワイトボードに仕事を書いて、誰がするかの名前を貼っておくといいよ」

母「いいわね。お母さんはとっても嬉しいわ!」

 

Aさんは手伝いをする度に心から褒め、シールを貼り百個集まったら、予算内で子供たちと買い物をしたり、クレープパーティーなどをするそうです。

 

最後に、「日本の文化」は、手の文化を大事にしてきました。つまり、手を通して文化を伝えてきたわけです。手伝いは価値ある行いなのですね。「手伝い! ばんざーい!!」

 

 

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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和5年11月号に掲載しています。本記事以外にも「塾の人間関係で悩んでいる娘」、「高校受験を控えても勉強しない娘」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!

 

 

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