娘が友達から仲間外れにされている

 娘が友達から仲間外れにされている

普段は元気な娘(小4)なのに最近元気がありません。理由は友達から仲間外れにされているようです。原因は分かりません。友達が離れていく娘をどう元気づけてやれば良いのでしょうか。

 

 

本日の回答者

(公財)新教育者連盟 教育アドバイザー 公立小学校教師

執行 ひろみ

 

 

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A「じっこい先生に聞いてほしいことがあってノートに書きました。友達関係で悩んでいます……」と、書いてあるノートが職員室の私の机の上に置いてありました。

 

そこですぐに、いつ・どこで、話をするかを伝えました。子供は悩んでいてもなかなか相談に来ないものですが、小5の彼女にとっては真剣そのものです。

 

さて、娘さんが友達から仲間外れにされているという事実に気付かれたお母さんに頭が下がります。毎日、外での仕事、家事などに追われ、自分のことで精一杯な現実があるからです。 解決策を一緒に考えていきましょう。

 

まずは、子供の話をうなずきながらじっくり聴いてあげてください。その中で自分が発した言葉・行いに間違いがあれば、素直にきちんと謝るように教えてあげて下さい。必ず仲直りできます。そして、謝ったことを褒めてあげてください。

 

しかし、子供と話を深めていく中で、本当に原因が分からなければ探る必要はありません。 次に、生きる上でとても大事なことをお伝えします。それはひと言で言うと「一人力」です。一人でも良いという力を身につけること、または一人でやっていく自信をつけることです。一人力の根っこに必要なのは親の愛情という肥料です。

 

つまり、子供自身が愛されている、大切にされている自尊感情を育むこと。愛を感じるふわふわ言葉・優しい眼差ざし・温かいふれあい等を太陽の如く与えてあげましょう。根っこが十分張ると自然に幹が伸びてきます。

 

子供には学校での勉強がありますが、それ以外に好きなこと、楽しいことを思う存分やらせてあげてください。好きなことに熱中すると、もっと知りたいと本を読んだり、専門家から教わったり、ノートを作ったりして知識を深め、自信をつけ信頼される人になります。その後、人のため、社会のために役立つ人(実)になります。

 

最後に、読売新聞に載っていた華道家 假屋崎 省吾さんの言葉を紹介します。

 

「人は人、自分は自分なんだという意識がすごくありました。母は好きなことをおやんなさいと応援してくれました。花壇の世話や料理、楽器のお稽古など、やりたいことが山のようにありました」 何と言っても子供に寄り添ってあげることがポイントです。


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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和6年4月号に掲載しています。本記事以外にも「大学進学にまったく意欲がない息子」、「年長組の娘を無理なく幼稚園に行かせたい」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!


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