勉強よりもバイトに夢中な娘に困っている

 勉強よりもバイトに夢中な娘に困っている

 

高2の娘ですが、友達の誘いで始めたバイトが面白くなり、大学進学してまで勉強をしたくないと言うようになりました。母親としては大学までは進学してほしいと思っているのですが……

 

 

本日の回答者

元公立中学校教師

鎌倉 弘行

 

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A 親の思いが子供に伝わるのはなかなか難しいものですね。親の生きてきた時間の長さと子供の時間の長さの違いと共に、経験の違いも大きく影響してくるのでしょうね。ただ、子供は未来に向かう時間の中で、常に新しい発見をして自分の財産にしていくのかもしれません。

 

今、娘さんはアルバイトを通して、必要とされ得る喜びや人の役に立つ喜び、辛くても笑顔でいることの大切さなどを学んでいるのではないでしょうか。そして、今まで気づかなかった新しい自分を発見しているのでしょう。いろんな所に、自分の可能性を見いだし、学校の勉強ではわからなかった、自分の可能性を発見して喜んでいるようにも思います。

 

今、娘さんが熱心に行っていることは、今の娘さんにとって最も必要な生きるための勉強です。

私の知り合いの娘のAさんは、高校時 代柔道に明け暮れる毎日でした。強くはなかったのですが、熱心に取り組んでいました。勉強はそれなりにといったとこ ろでしたが、高校3年の時に突然大学へ行きたいと言いだし、浪人して進学を果たしました。大学3年になった時に、勉強ってこんなに面白いものなんだね、と目を輝かせ、専門的なことを嬉々として話す姿に、父親である知人は驚いたそうです。

 

神様は最も必要な時期に最も必要なものを与えてくださいます。今は娘さんの喜びを共有しながら、お母さんの感じる娘さんの可能性を、お茶でも飲みながら話してあげたらどうでしょうか。娘さんの夢、お母さん自身の夢なども一緒に話すといいですね。

 

一般に「勉強」という言葉を非常に狭く捉え、学校での教科学習を勉強と同義にしている傾向があります。しかし、勉強はもっと幅が広く、自分自身の生き方を問い続けるものであるように思います。

 

Aさんのように大学へ行って、自分の眠っていた才能を目覚めさせ、人間関係も広がることもあります。
私も大学で、生き方、考え方を変えてくれた先輩に出会いました。

 

高校生は生き方を、本質的に考える年頃です。お母さんの高校時代の話しもしながら、娘さんの将来を楽しく語り合ったらどうでしょうか。娘さんの新しい面が発見できますよ。
神様は最もよき時に、最もよき道を与えてくださっています。信じていきましょう。

 

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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和6年6月号に掲載しています。本記事以外にも「自分ひとりでは何も決められない娘」、「ゲームに熱中して家の手伝いをしない兄弟」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!


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