サッカー少年団で仲間外れの息子

 サッカー少年団で仲間外れの息子

 小学4年生の息子はサッカー少年団に入っています。ところがこのごろ練習に行きたくないと言い出しました。友達関係に問題があると思います。サッカーをやめさせた方がよいのでしょうか。

 

 

本日の回答者

元公立中学校教師

鎌倉 弘行

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子供時代に、集団で行うスポーツをやるのは、気が合う人、合わない人がいる中で、仲間と目標に向かって協力し合うという経験を積む上でもよいことだと思います。4年生の息子さんですが、行きたがらない理由としていくつか考えられます。

 

 

➀他のことをやりたくなって、サッカーに興味がわかない。

➁サッカーの技術が思うように伸びていかないため、面白くなくなってきた。
➂同学年の人たちで、かなり上手な人が出てきて➃自分と差がついてきた。
➃指導者が要求するレベルが上がり、今までのようにはいかなくなった。

 

もし➀の場合でしたら、今、興味のあることをやらせるのが良いと思います。いろんなことに興味を持ち、少しでも体験しておくことは、将来必ず役に立ちます。一つのことを続けるのも大切ですが、多くのことをやってみるのも視野が広がるのでよいことだと思います。

 

➁、➂の場合ですと、伸びる時期は人によって全く違うので、この段階で上手だとか、サッカーに向かないとかを判断することはできません。また、子供はすぐに他の仲間と比較して、優越感をもったり、劣等感をもったりするものですが、それも意味のないことです。

 

こういった場合に、優越感をもった子は威張り、劣等感をもった子はいじけてしまうといったことがおこります。ここを見極めないと、あとになって「僕は続けたかったのに、お母さんに辞めさせられた」というトラブルもおきます。子供を信じるということは、子供の言うことを鵜呑みにすることではなく「子供には自分の道を切り開く力がある。困難を乗り越える力がある」と、子供本来の力を絶対的なものとして信じきることです。

 

➃の場合には、必ずできると励まして、実を結ぶまで待つことしかできません。少年団を辞めるか、続けるかは本人の決めることであり、親が先回りして決めることではないように思います。このまま同じチームで続ければ、困難を乗り越える力がつきますし、サッカーをやめても、他のチームに移っても、いろんなことが経験でき、視野が広がります。どちらも将来必要な力です。
小学校4年生なら、十分に自分の意志は表現できます。お子さんの力を信じて、お子さんの判断を待つのが最も良いことだと思います。

 

 

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ご紹介した記事は、株式会社光明思想社が発行する『生命の教育』令和6年2月号に掲載しています。本記事以外にも「塾へ通わせたいが行きたがらない」、「子育てに協力してくれない夫」などのお悩みに回答しています。ぜひご覧ください!

 

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